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α-フェトプロテイン

略称

AFP

別名

α-FP

項目名称

α-フェトプロテイン

臨床的意義

基準値・異常値

基準値 10ng/ml以下
高値
  • 成人の肝疾患:肝細胞癌,慢性肝炎,肝硬変,急性肝炎,劇症肝炎の回復期
  • 小児肝胆道系疾患:肝芽腫,乳児肝炎,先天性胆道閉鎖症
  • 胚細胞腫瘍:卵黄嚢腫瘍,胎児性癌,充実性奇形腫
  • 転移性肝癌:胃癌,膵臓癌,胆道癌,大腸癌,肺癌,腎癌
  • 先天性代謝異常:チロシン血症,ataxia telangiectasia,水頭症,ヘモクロマトーシス
  • その他:妊娠(3ヵ月以後),乳児(生後250~300日まで)

次に必要な検査

レンズマメ・レクチン(LCA)に対する親和性試験やPIVKA-Ⅱの測定を行う.

予想外の値が認められたとき
  • 成人でAFP値が1,000ng/ml以上の場合,肝細胞癌である確率が高い.ただし,悪性腫瘍以外でも,慢性肝炎の8%,肝硬変の5%および重症型急性肝炎ならびに劇症肝炎の30%で1,000ng/ml以上の高値を示す.後二者に関しては,臨床症状や生化学パラメーターの変化から,診断は容易である.

出典:「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
©Ishiyaku Publishers,Inc.,2008.
無断転載を禁止します

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受け、当社が転載しているものです。
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製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

参考基準範囲 10ng/mL以下(血清)


<判定上の注意>
・参考基準範囲は、測定条件や検体によって異なる場合がありますので、各施設で設定することが望まれます.

・検体中にヒト抗マウス抗体(Human Anti Mouse Antibody:HAMA)等の異好性抗体や非特異反応物質が存在する場合は、正しい測定結果が得られないことがありますので、測定結果の判定は他の検査や臨床症状等を考慮して担当医師が総合的に判断してください.


*遠藤康夫 他:日本臨牀,43(秋季臨時増刊号上巻),421(1985)

製品情報

添付文書記載の
測定結果
の判定法

基準値*2,*3 10ng/mL以下


<判定上の注意>
・検体中に非特異反応物質(異好性抗体等)が存在する場合は、正しい測定結果が得られない場合があります.また検体中に自己抗体のようなAFP結合性物質が存在する場合には、異常ピークが形成される(Aマーク)等によりAFP濃度が低値を示す可能性があります.その他にも血清マトリックスの影響により正しくAFP濃度を求めることができない場合があります.測定結果に基づく臨床診断は、臨床症状や他の検査結果等と合わせて担当医師が総合的に判断して下さい.

・急性肝炎及び劇症肝炎の検体はAFP-L3%及びAFPが高値を示すことがあります.

・妊婦検体はAFP-L3%及びAFPが高値を示すことがあります。

・肝細胞癌以外のAFP産生性腫瘍ではAFP-L3%あるいはAFPが高値を示すことがあります.


*2青柳 豊,須田剛士,河合弘一,田村 康,五十嵐正人:日本臨床,68,665-669(2010).

*3中村進一郎,白鳥康史:臨床検査ガイド2011~2012,887-891(2011).

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